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SET LIST/
コンサート曲目
1st Stage-
1 「フーガ ト短調 BWV 578」
作曲:J.S.バッハ
編曲:岩城貴洋
鍵盤の名手であったJ. S. バッハのオルガン作品。
楽曲の規模から「大フーガ」と呼ぶこともある同じト短調である《幻想曲とフーガ BWV 542》との混同を避けるため、「小フーガ」の愛称で親しまれている。
「フーガ(遁走曲)」とはひとつの主題を複数の声部が模倣しながら次々に追いかけて演奏する様式を持つ曲を指す。
パイプオルガンのために書かれたこの曲を、本日はサクソフォン四重奏で演奏する。
2 「Eternal Story」
作曲:山下康介
「エターナル・ストーリー」はトランペット奏者のティーネと、日本を代表するトップ・サクソフォニストの田中靖人によるデュエット曲であり、山下康介氏による書き下ろしの作品。世界のトップ・アーティストにより演奏されるこの曲はドラマティックに心に響く楽曲となっている。
トランペットとサックスは、管楽器の中でも特に演奏人口の多い人気楽器だが、この2つの楽器のデュエットによる名曲は、これまで世の中に存在しなかった。
本日は、トランペットをアルトサックスにコンバートし、アルトサックス&テナーサックスのDUOで演奏する。
3 バリトンサックス五重奏曲「DRAGON LADY」
作曲:中尾 敦
「エスポワール・サクソフォン・オーケストラ」の中尾敦氏による作品。
常に低音楽器として位置づけられている大型のバリトンサックス「だけ」による世界でも類を見ない、バリトンサックスアンサンブル。
昨年ZERO SAXOPHONE ENSEMBLEで演奏した中尾氏作曲の、バリトンサックス六重奏曲「片足の騎士」に続き、「今回もバリトンサックスアンサンブルを演奏したい!」ということで、中尾氏よりバリトンサックス五重奏曲「DRAGON LADY」の提供を受ける。
4 無伴奏チェロ組曲第1番より
作曲:J.S.バッハ
現代においてはバッハの作品の中でも特に高く評価されるものの一つである。コントラバスやヴィオラ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、ギター、サクソフォン、フルート、ホルン、マリンバ、エレキギター、テューバなど他の楽器に編曲、演奏されることも多い。
本日は、この中より「前奏曲」「クーラント」「サラバンド」「ジーグ」を、アルトサックスのソロで演奏する。
5 アルトサックス3重奏「Decipher」
作曲:斉藤尚久
「Decipher=解析」という名を持つこの曲。今回この曲を演奏するため、作曲者の斉藤尚久氏と連絡を取っていた中で「解読、がんばってくださいね!」とのメッセージがくるようなこの曲。
一体、「解析」とはどの様な意味だったのか、それは送付された楽譜を見て納得した。
本日、アルトサックス3本で「解析」を行った結果を披露する。
6 ウォルタイムトラベル
編曲:高橋宏樹
「ウォルト・ディズニー」+「タイム・トラベル」の造語で、さまざまなディズニーの名曲とクラシック曲のコラボレーション。
一度は聞いたことのあるメロディが次々出現するメドレー曲となっており、サクソフォン4本と随所に現れるパーカッションやリコーダーでのアンサンブルで演奏する。
2nd Stage-
1 震災の鎮魂歌「心~Nostalgia~」
作曲:丸山胤幸
丸山氏のオリジナルのサクソフォンソロ曲。
2011.3.11の東日本大震災、その震災以降、頭から離れなかったフレーズがあった。
丸山氏の「辛い体験から一筋の光が差し込むような、そんなイメージで作曲した」の言葉のとおり、MollからDurに美しく変化するコード(和音)と「泣き」のメロディは、クラシックサクソフォンの持つ魅力を存分に発揮する。
2 オペラ「リナルド」より「私を泣かせてください」
作曲:G.F.ヘンデル
オペラ「リナルド」の劇中で、エルサレムのイスラーム側の魔法使いの囚われの身になったアルミレーナが、敵軍の王アルガンテに求愛されるが愛するリナルドへの貞節を守るため「苛酷な運命に涙を流しましょう」と歌うアリアである。
「どうか泣くのをお許しください この過酷な運命に どうか自由にあこがれることをお許しください わが悲しみは、打ち続く受難に鎖されたまま 憐れみさえも受けられないのであれば」
本日はこのアリアを、丸山氏のソロによるクラシックサクソフォンで表現する。
3 Pegasus
作曲:丸山胤幸
プラネタリウムクリエイターの大平貴之氏が監修するプラネタリウム「メガスターII cosmos」。このメガスターⅡが「かわさき宙(そら)と緑の科学館」に設置された際、丸山氏作曲の「Pegasus」・「煌」の2曲がプラネタリウムのBGMに採用された。
「Pegasus = 天馬」の名のとおり、躍動感あふれる伴奏とピアノのバッキングと力強く優雅なメロディを、サクソフォン八重奏で演奏する。
4 A SONG FOR JAPAN
作曲:Steven Verhelst
編曲:岩城貴洋
トロンボーン奏者であるSteven Verhelstが、東日本大震災を受けて「日本に捧げる歌」と題し作曲、全世界へ広がったコラボレーションプロジェクト。
犠牲になった方々のご冥福をお祈りするとともに、 被災者の方々に祈りをささげる、日本の人々にエールを送るために、 世界中のさまざまな作曲家・編曲家が作曲や編曲をし、この曲を演奏している。
ZERO SAXOPHONE ENSEMBLEではサクソフォン四重奏に編曲して演奏しており、本日はサクソフォン八重奏用に編曲し演奏する。
5 煌によるフーガと変奏曲
作曲:丸山胤幸
メガスターⅡのBGMに採用され、SEGAのプレイステーションポータブル用ソフト「HOMESTAR ポータブル」にも収録されている丸山氏のオリジナルソロ曲。
この「煌」の主題をモチーフにして、さらに「煌によるフーガと変奏曲」と題して2018年作曲。岩手県一関市・千葉県勝浦市の演奏会で発表された。
ソプラノサックスソロの美しい旋律のこの曲を、本日はサクソフォン八重奏のフーガ形式から始まる曲へと形を変えて演奏する。
6 ジブリメドレー
作曲:久石 譲
スタジオジブリの映画で、劇中に登場するBGMや主題歌をメドレーにした「ジブリメドレー」。
バラードからアップテンポまで、誰もが一度は聴いたことのある曲を、サクソフォン八重奏とパーカッションで演奏する。
※スタジオジブリ・JASRAC許諾済